
ひょうたんの育て方を小学生の子供と一緒に学ぶ事に、

と思われる人もいるかもしれません。
しかし、ひょうたん栽培には、子供たちの学習にとって、とーーーっても大切な要素が隠されています。
この記事では、ひょうたんの育て方を、小学生の子供と一緒に自宅で栽培出来るようにわかりやすく書いていきます。
ひょうたんの栽培は、小学校4年生の理科のカリキュラムで出てきます。
『理科』って、科学的な現象に興味を持つか持たないかで、その後の学力が大きく開く科目でもありますよね?
だからこそ、家庭でも、

と思うのが親心ではないでしょうか?
小学生のこどもと一緒に自宅で体験学習をしてみようと思っている親御さんは是非参考にしてくださいネ。
ひょうたんの育て方を学んで、小学生のこどもと一緒に自宅で体験学習をしてみようと思っている親御さんは是非参考にしてくださいネ。
この記事で得られる情報
目次
小学生とのヒョウタンの育て方|chapter0「ヒョウタンを知る」
どんなヒョウタンがあるの?
主には
✔大きなヒョウタン
✔小さなヒョウタン
に大きく大別されるようです。
わが家でもこのうち、小さなヒョウタン(千成瓢箪=せんなりひょうたん)を育てています。
千成ひょうたんは、10~15cm程度の物が多いようです。
一方、大きいヒョウタンでは、長さ30~35cm程度にもなるようですよ。
ヒョウタンって食べ物なの?
動物たちは、食べることもあるようですが、人間は、食べ物としてではなく、主に観賞用として使っています。
食べる目的ではなく、鑑賞用などの道具として野菜を作るってことも、小学生にとっては驚き発見ですよね。
ヒョウタンで何がデキるの?
出典:https://pds.exblog.jp/pds/1/201302/09/25/f0108825_1421242.jpg
出典:https://www.nsk-nakanishi.co.jp/industrial/itoshikimonotachi/17/img/slide01.jpg
私の子供たちの場合も、やはりこのヒョウタンアートの写真を見せると、やはり
となりました。
1年を通じて、野菜の生育を見守って、いっぱいいお世話もして、そこから理科の勉強もして、収穫したら加工しておもしろい工作が出来るって、なんかオシャレで楽しい過ごし方ですよね♪
社会の歴史も学べるヒョウタン
千成ひょうたんって、歴史で超有名になってのをご存知でしょうか?
なんと、あの豊臣秀吉が馬印にしていたことで有名なんですね。
馬印とは、将軍の所在地を示す為の、長い棒の先に印がついたものです。
👇こういうものですね。
出典:https://img07.shop-pro.jp/PA01114/684/product/36632468.jpg?20140407115811
豊臣秀吉は、この馬印の印として金のひょうたんを付けていたと言われています。
歴史は6年生で習う範疇ですが、前もって知っておくと、習熟度がグンと上がりますよね(^_-)-☆
小学生とのヒョウタンの育て方|chapter1「種まきと発芽」
ヒョウタンの種を選ぶ
ホームセンターや園芸店に行くと、だいたい
✔千成ひょうたん
✔特大ひょうたん
の種が売っています。
もちろん売っていないお店もあり、時期的に売っていない場合もあります。
私は「千成ひょうたん」を選びました。
200円以下で買えるものがほとんどです。
ヒョウタンの種まき
種を買ったら、次は種植えです。
用意するものは以下のものです。
ヒョウタンの種まきで用意するもの
✔培養ポットトレー(100均のカゴでOK)
✔培養土(できれば買いましょう)
👇こんな培養土がホームセンターに売っています。
👇培養ポットとトレーです
注)畑などに直接種を撒いても育ちますが、ポットなどで苗を育てるほうが無難です。
まずはポットに土を入れて、2~3か所、指で押して1cmほどへこます程度に穴を開けてそこに種をまきます。


植物の種には「発芽率」というものがあり、発芽しない場合ももちろんあるわけです。また、複数の種をまくほうが競争してよく生長したりする場合もあります。
種をまいたら、上から土をかぶせます。
発芽しやすいように、種の上は土が薄くかぶる程度にしてくださいネ。
ヒョウタンの芽が発芽
ポットに種を撒くと、水やりの日々が始まります。
毎日、毎日、子供たちに水やりをしてもらいますが、
種の袋に書いてある発芽までの期間よりも結構、
ってこともあります。
私の場合も、5月5日に種を撒いて、5月19日にやっと芽が出ましたからね。
発芽までに約2週間かかっています。
発芽は色々な条件に左右されますからね。
✔日光が当たっていない
✔水をやっていない
などの場合でない限りは気長に待ちましょうネ♪
学びのポイント
小学生とのヒョウタンの育て方|chapter2「土づくり」
土づくりから学ぶこと
畑の土って、よく人間の『腸』に例えられることがあります。
「土づくり」というは、人間で言えば「カラダづくり」です。
痩せやすいカラダにするのに筋肉をつけるのと同じですね。
プロスポーツ選手でも、ある程度筋肉をつけておかないと、潜在的な能力の発揮はできないのと同じです。
また、4年生の理科では『水の流れ』についても学びます。
土は粘土状であったりすると、水が通り抜けにくく水はけの悪い土になります。
逆に隙間がありすぎてサラサラ、パラパラとした状態であると、ただ水が通り抜けてしまうだけの水持ちの悪い土になります。
野菜づくりにおいては、土の状態がこのどちらに偏ってもいけないわけです。
そこで、畑の土の状態に合わせて適度に堆肥(たいひ)などを混ぜてやります。
👆これは、今回私が使った、牛ふん堆肥です。触った感じはフワフワしています。
堆肥(たいひ)には色々な役目がありますが、その重要な役目として、
土をフカフカにする
という役目があります。
土をフカフカにすることにより、土の間に空間が出来て空気が通り、
適度に水はけがよく水もちが良い土
が仕上がります。
野菜も生き物ですからね。呼吸が出来ないといけないわけです。
人間のカラダで例えると、血流がいい人の方が健康的だという事ですね。
学びのポイント
ヒョウタンが好む「土の状態」がある?
正直、カチカチや超粘土質でない限り、ほとんどの土で育つとは思いますが、一応ひょうたんが好む土の状態というものはあります。
ひょうたんは大きく根を張る植物なので、土がフカフカで隙間がある事はもちろん、出来ればプランターなどよりも畑への地植えの方が適していると言えます。
そして、ヒョウタンが好むpH(ペーハー)は6.0~7.0程度と、弱酸性~微酸性を好むので、土のpHの状態に合わせて石灰を撒いたりします。
👆こういったpH(ペーハー)を測定する機会があります。
学びのポイント
ヒョウタンが好む栄養素がある?
ヒョウタンのように実をつける野菜に必要な栄養素とは?
ヒョウタンのように、主に夏に育つ夏野菜には、実をつけるものが多いですよね?
トマト、ナス、ピーマン、きゅうり、など全て、実をつける野菜ですよね?
これら実をつける野菜に特に必要な栄養素というものがあります。
それは、
リン酸
です。
野菜の栽培には、3大栄養素というものがあり、
チッソ、カリ、リン酸
と言われています。
それぞれに役割があり、
3大栄養素の働き
✔チッソ → 『葉っぱ』ものの野菜の生育に特に必要
✔カリ → 『根菜』ものの野菜の生育に特に必要
✔リン酸 → 『果菜』ものの野菜の生育に特に必要
ということです。
だから、肥料を選ぶ際は、リン酸の欠乏にならないように注意しておかないといけないわけですね。
肉体改造してマッチョになりたいのに、たんぱく質を摂取することを忘れていたらいけませんよね?それと同じです。
元肥(もとごえ)の仕方
元肥(もとごえ)とは、苗を畑に植える前に畑の畝に撒く肥料のことです。
畑へ苗を植えたあとしばらくは、その元肥(もとごえ)で入れた肥料を食べて育つわけですね。
この元肥(もとごえ)も、野菜の種類によって方法が異なります。
ヒョウタンのように実をつける野菜で根を長く張っていくタイプのものは、苗を植える予定の場所の下に肥料がないといけません。
根が伸びた先から栄養をから吸収しますからね。
だから、穴を掘って元肥(もとごえ)をし、その上に直接野菜の根が当たらないように少し土を入れてから野菜を植えるということになります。
直接野菜の根が肥料に当たると、肥料焼けなどを起こして枯れてしまいますからご注意くださいね。
学びのポイント
小学生とのひょうたんの育て方|ここまでのまとめ
ひょうたんの育て方について、小学生の子供と自宅でデキる家庭学習の視点から書いてきました。
今回の記事では、まだまだ序盤ですが、ひょうたんづくりから学ぶことがいっぱいある事がご理解いただけたと思います。
ひょうたんのような実が成り、そして、アートなどに使える野菜は、小学生にはもってこいです。
是非、小学生の子供さんと一緒に栽培してくださいネ♪
次回は、ポット苗の畑への植え替えや、その後のヒョウタンの生長において超重要なわき芽かきなどについて書いていきたいと思います。