
ひょうたんの育て方①|小学生の子供と自宅でデキる【家庭学習ネタ】の続編です。
私も同じなのですが、「種を撒くまでは、どんな野菜でも出来るのですが、それからの上手な育て方がわからない。」という悩みが出てくるものです。
ひょうたんの栽培は、小学校4年生の学習カリキュラムで出てきます。
だからこそ、たとえ初めてであっても、子供と一緒にやる以上、絶対に成功させたいですよね。
この記事では、初めてひょうたんを育てた私と小学生の子供たちの作業手順や感想について書いています。
ひょうたんの育て方を学んで、小学生のこどもと一緒に自宅で体験学習をしてみようと思っている親御さんは是非参考にしてくださいネ。
この記事で得られる情報
目次
小学生とのひょうたんの育て方|chapter3 「苗の植え替え」
ヒョウタンの育て方|苗が育ってきたら間引きます
と心配しながら待ち焦がれること約2週間
👆種まき後2週間経過してやっと芽を出したヒョウタン
と子供たちのはしゃぐ声。
しかし、はしゃいでいたのもつかの間、一度芽を出すと、そこからは、日に日にグングン変化していきます。
👆発芽後、10日経過したヒョウタン
そして、しっかりと本葉が出来てきて、一番元気そうなものだけ残して、他の芽を間引いていきます。
👆土を押さえながら間引く方の芽を持って
👆よいしょ!
もちろん、間引きなどは小学校では習いません。しかし、植物の発芽はだいたい、
「まず子葉が出てきて、その後に本葉が出てくるネ。」
「子葉と本葉はカタチが違うネ。」
という事は発芽した芽を見ながら教えてあげてくださいネ。
👆ヒョウタンの子葉と本葉
そして、発芽から約1ヵ月経過すると、こんなに大きくなっています。
👆発芽1ヶ月後のヒョウタン
ヒョウタンの育て方| 苗を植え替えます
発芽したら、日に日にどんどん育っていき、本葉が5~6枚程度になるまで生長してきたら、畑やプランターに植え替えます。
茎や葉、根っこもどんどん大きくなるわけですから、いつまでも小さいポットでは育ちませんよね。
👆生長した苗を畑へ植え替えます
ヒョウタンの育て方| 暑くなってくると一気に生長するので要注意!
私の場合は、小さな畑があったので、畑に地植えです。
植えかえてからも、日に日に生長していっています。
しかし、ある時から急激な変化が訪れます。
ひょうたんはツルが伸びる植物です。このツルが伸びだすちょうど7月くらいの暑くなる頃から、急激に生長スピードが速まります。
ツルをあっちへこっちへ伸ばし、まるでテナガザルの移動のように、あちこちへツルをからめて伸びていきます。
👆7月2日のヒョウタン
👆7月8日のヒョウタン
小学生とのひょうたんの育て方|chapter4 「わき芽かき」
ヒョウタンの育て方|「わき芽かき」とは?
茎をのばしていく野菜は、どのほとんどが葉っぱを増やしていくと同時に、そのワキから新しい芽を出してきます。これをわき芽といいます。
👆ヒョウタンのわき芽
だから「わき芽かき」とは、わき芽を取ってしまうということです。
👆わき芽をつかみ
👆えいっ!
と、疑問に思うのが普通でしょう。私もそう思っていました。
しかし、ここには理由があるのです。
ヒョウタンの育て方|「わき芽かき」をする理由
わき芽も「芽」ですから、ワキから新しい茎が伸び、花が咲き、実もつけるわけです。
つまり、その新しいわき芽にも栄養がたくさんいるわけですよね。
ここで大事なポイントですが、ひょうたんに代表されるウリ科の植物は、
✅子ヅルや孫ヅルに実がたくさんなる
という性質があります。
その為には、まず支柱のてっぺんまで茎を高く伸ばしてしまい、そして、茎の「摘芯(てきしん)」を行い、子ヅルや孫ヅルの発生を促さないといけません。
※摘芯は以下で説明します。
だから、早く支柱のてっぺんまで茎を伸ばしてしまうためにも、他へ栄養をやっている場合ではないということです。
そのために「わき芽かき」をするわけです。
ヒョウタンの育て方| 「わき芽かき」をし損なうと・・・
先に述べましたように、ひょうたんは7月くらいから、急激に生長スピードを早めます。
※小学4年生の理科の授業では、温度変化と植物の生長の話は登場します。
すると、2~3日観察していない間に、
と言わんばかりに、わき芽が生長してしまっている場合もあります。
これは、ひょうたんに限らず、キュウリやゴーヤなどのウリ科の野菜でも、トマトやナスなどのナス科の野菜でも同じです。
とにかく「わき芽」の生長は恐ろしく早いので、こまめに摘み取っていきましょう。
数日放置しておくと、本当にどれが親の茎なのかわからなくなるので、要注意です。
小学生とのひょうたんの育て方|chapter5 「たくさん実をつけるために」
ヒョウタンの育て方|摘芯(てきしん)とは?
わき芽をかきながら、親の茎をどんどん伸ばしてやり、支柱のてっぺんくらいまで来たら、親の生長を止める必要があります。
そこで行うのが、摘芯(てきしん)です。
摘芯とは、字のとおり、芯を摘むわけです。親の茎を切ってしまいます。
理由は、先に書きましたとおり、ひょうたんに代表されるウリ科の植物は、
✅子ヅルや孫ヅルに実がたくさんなる
という事です。つまり、親の生長を止め、子供や孫の生長を促すということです。
👆手が届かないくらい高くなってきたら摘芯(てきしん)します
ヒョウタンの育て方| 子ヅルや孫ヅルに実がなるのは本当?
こういった疑問は私も思っていました。
しかしやってみて私が見た現実は、
という事でした。
子ヅルや孫ヅルは、本当に次から次へとぷっくりと実が着いてきます。
わかりますでしょうか?あちこちに小さいヒョウタンの実がなっているのが。
👆子ヅルや孫ヅルからヒョウタンの実がたくさん出来てきた
ヒョウタンの育て方|その他に大切なことは?
ヒョウタンの栽培において、ここまで見てきた
✅わき芽かき
✅摘芯
などはとっても重要です。
ということですが、ヒョウタンに限らず他の野菜でも同じような事ですが、
✅追肥(ついひ)
✅葉っぱとり
などが大切になってきます。
追肥とは、肥料をやることです。2週間に1度程度で良いらしいです。
👆定期的に肥料をあげます
葉っぱとりとは、子ヅルや孫ヅルなどが育ってくる頃には、親ヅルの根元の方の葉っぱたちは枯れてきます。
そして、根元の方のわきから再度わき芽が発生したりします。
他の野菜でも共通する事が多いですが、親茎が生える根っこの方は、風通しをよくしておかないといけません。
だから、こまめに茎の根っこの方余計な葉っぱやツルを取り、スッキリとさせておきましょう。
小学生とのひょうたんの育て方| ここまでのまとめ
ヒョウタンの育て方について、分けて書いてきましたが、結構盛沢山な内容である事がご理解頂けるかと思います。
もちろん小学4年生では、野菜づくりを学ぶわけではありませんので、ここまで勉強しません。
学校では、断片的にしか学ばないので、家庭ではもっと総合的に教えてあげることが大切です。
一つの植物を育てることにより、本当に色々なことが学べます。
それについては、次回の記事で書いていきたいと思います。
次回は、一番の醍醐味「ひょうたんの実が出来てきた!」についてご説明します。