ひょうたんの育て方③|小学生の子供と自宅でデキる【家庭学習ネタ】
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さぁ、いよいよヒョウタンの実が出来て収穫を迎えるステージにやってきました。

小学生の子供たちにとっては一番楽しみな段階ですね。

こども
「わぁ~本当にヒョウタンの形になってきた~❤」

前回までのひょうたんの育て方②に続き、この記事では、ヒョウタンの収穫~工作までを、「小学生の学びのポイント」を混じえながらご紹介していきます。

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1、ひょうたんの育て方with小学生|chapter6 「受粉~収穫」

ひょうたんの育て方chapter6

①ヒョウタンの育て方ポイント| 受粉

ヒョウタンの株がどんどん大きくなり、花が咲き出すと、私が住むような田舎では虫がたくさん寄ってきます。

そして雄しべから雌しべへ花粉を運ぶんです。

(雄しべや雌しべ、受粉については5年生で習います。)

本当に自然界の法則って神秘的で不思議ですよね。

種の繁栄のために違う生命体が関わるのですから。

こども
「虫さんが手伝って実が出来るってなんかすごいね~。」

また、

ぱぱ
「ほとんどのウリ科の野菜(キュウリ、ゴーヤ、カボチャ、スイカなど)は黄色い花が咲くんだけど、ヒョウタンは白い花が咲くんだよ~。」

こども
「へ~。」

ぱぱ
「一つの花の中に雄しべと雌しべがある花や、ヒョウタンのように雄花と雌花が別々に咲くものもあるんだよ~。」

こども
「へ~。」

と教えてあげるだけでも、とっても学びになります。

小学生の学びのポイント

🖊雌花の根元には小さなヒョウタンが付いているが雄花には付いていない。
🖊同じ株から、雄花と雌花が別々に咲いている(→雌雄同株(しゆうどうしゅ)という)所を見よう。
 →中学受験をするような子供さんは知っておいたほうがよいです。
🖊雄花と雌花を虫が行き来して受粉している所を見よう。

ワンランク上の学び

昨年の秋から、アブラナ科の野菜等(ハクサイ、キャベツ、コマツナ、チンゲンサイ、ブロッコリーなど)を収穫せずに栽培していると、春にはアブラナの花が咲きます。
そのアブラナの花(両性花)とヒョウタン(単性花)などの花を見比べても面白いですね。

②ヒョウタンの育て方ポイント|花粉を運ぶ虫のいない場合は?

ヒョウタンは、虫によって受粉するのが普通ですが、風にのって受粉することもあります。

しかし、風の力だけでは頼りなく、実のなる数が少なくなってしまう可能性が高いです。

その場合は、人の手で受粉しちゃいましょう。

雄花をちぎって、雌花にポンポンっ♪

これで人工受粉が出来ます。

学びのポイント

5年生で習う範疇ですが、覚えちゃいましょう。
🖊虫ばい花
🖊風ばい花
🖊人工受粉

③ヒョウタンの育て方ポイント|収穫

真夏になると、知らない間にたくさんのヒョウタンの実をつけてきます。

そして、9月に入ると、だんだんと葉っぱも枯れてきて収穫時を迎えます。

ヒョウタンの収穫時

👆これくらい葉っぱが枯れる頃が収穫時です。

 

ヒョウタンの収穫は是非、子供たちにやらせてあげましょうね。

ヒョウタンの収穫

👆ヒョウタンの収穫

 

ヒョウタンの収穫

👆たくさんとれました♪

 

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2、ひょうたんの育て方with小学生|chapter7 「加工」

ひょうたんの育て方chapter7

ヒョウタンの収穫が終わると、

こども
「やった~!工作だ~!」

と子供たちは気がはやるのところなのですが、もうしばらく我慢が必要です。

あのツルッとして軽いヒョウタンに仕上げるために、ちょっとした手間をかける必要があります。

以下で私が行った工程を解説します。

①ヒョウタンの加工ポイント|穴開けと種取り

まずは、ヒョウタンの中につまっているもの(種など)を取り除くために、ひょうたんに穴を開けていきます。

ちょっと危険ですが、手伝いながら子供たちにD.I.Yをしてもらいます。

ヒョウタンの穴開け

👆ドリルでチュイィ~~~ン

もちろん危険ですので、お父さんが一緒にしてあげてくださいネ。

 

穴開け後のヒョウタン

👆はい、キレイに穴が開きました。

 

②ヒョウタンの加工ポイント| 水に浸け腐らせる

ヒョウタンの穴開けが終わると、ヒョウタンを逆さまにして振ったり、ポンポンと叩いて、中に詰まっている種などを取り除きます。

結構、中身は出てきにくいと思うので、割りばしなどの細いものを使って掻きだします。

ある程度、中身が取り除けたヒョウタンたちは、大きなタライなどに入れて、水にヒタヒタにしていきます。

そして、ひょうたんの内部にもしっかり水が入るようにし、上から重しをして完成です。

ヒョウタンの水浸し

👆ヒョウタンが浮いてこないように重しをしています。

 

このまま数週間~数か月かけてヒョウタンを腐らせて、中身や表面の皮を取り除きます。

ここで大きな注意点なのですが、このヒョウタンを腐らせる時に、かなりの腐敗臭がします。

「ホンットウに強烈にクッサいです!」

だから、この工程を行われる方は、絶対に周囲に隣近所の人たちが住んでいない環境で行ってくださいね

水に浸けていたヒョウタンは23週間で腐りますので、水を入れ替えます。

(この水も強烈にクッサいので、作業する時はご注意ください。)

私の場合は、ヒョウタンを23週間水に浸け→水の入れ替え→また23週間水に浸け→の工程を3回ほど繰り返しました。

すると、もう腐る部分がなくなるためか、腐敗臭がなくなってきます。

ここまで行うと、キレイなツルッツルのヒョウタンが仕上がります。

やってみて思いますが、ヒョウタンの加工は、本当にこの②の工程が一番大変です。

 

③ヒョウタンの加工ポイント|乾燥

ヒョウタンの不要な部分を腐らせて取り除くと、あとは乾燥させるだけです。

並べて中に空気が入るようにして、風通しの良いところで乾かしておけばOKです。

ヒョウタンの乾燥

👆乾燥中

 

上の②の工程で不要な部分は腐らせて取り除いてますので、この時のヒョウタンは薄くて固い皮だけのようになってますので、すっごく軽くなっています。

しっかりと腐らせて腐敗物も取り除かれていますので、臭いも全くしません♪

 

3、ひょうたんの育て方with小学生|chapter8 「工作」

ここまでの工程が出来たなら、後は楽しみの工作のみです。

こども
「待ってました~♪」

①育てたヒョウタンで工作| 鉛筆で下書き

子供たちは、自分なりのアイデアがあったようで、鉛筆で下書きをしていきます。

ヒョウタンの下書き

👆鉛筆でデザインの下書きをしていきまーす♪

 

②育てたヒョウタンで工作| 絵具で色付け

鉛筆で下書きが終わったヒョウタンに絵の具で色付けしていきます。

色塗りが終わると、割りばしなどを刺して逆さまにして乾燥させます。

今回は絵の具のみでの完成としましたが、上からニスなどを塗るともっと良いでしょうね♪

 

③育てたヒョウタンで工作| 設置

わが家では、透明の糸を買ってきて、天井からぶら下げたりして飾っていました。

なんとなく、空中に変わった惑星が浮いているようで幻想的で良かったですよ♪

【画像】

もし、次回ヒョウタンをつくる時があれば、特大ヒョウタンをつくって行燈(あんどん)のようなライトをつくってみたいですね♪

4、ひょうたんの育て方with小学生| ここまでのまとめ

ひょうたんの育て方まとめ

ヒョウタンの栽培を小学生の子どもと楽しむというテーマで、生育の段階別に3回にわたってご紹介してきました。

本当に、たった1粒の『種』の段階から、花をつくる、野菜をつくる、お菓子をつくる、工作のための道具をつくる、って楽しいものです。

子供と一緒に楽しみながら、子供の科学への興味や関心をくすぐってあげると最高の体験学習になると思います

 

もう一度ヒョウタンづくりから自然に学べる学習ポイントをおさらいしておくと、

ヒョウタンづくりから学ぶポイント

🖊ウリ科の植物には「瓜(ウリ)」という漢字がつく
🖊ウリ科の植物の花は黄色が多いが、ヒョウタンの花は白色
🖊一つの株から雄花と雌花が別に咲く植物(雌雄同株(しゆうどうしゅ))である
🖊虫ばい花、風ばい花、人工授粉などの受粉の方法

といったことが挙げられます。

 

わが家では、今度は種からつくるポップコーンづくりに挑戦してみたいと考え中です。

よろしければこちらの記事もご覧くださいね。

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