
玉ねぎの育て方って初心者にはちょっとハードルが高い気がしますよね?
なにせ栽培期間が長いですから。
しかし、プロのような要求さえしない限り、初心者でも玉ねぎの栽培は成功します。
本記事では、玉ねぎの育て方を初心者でも100%成功できるコツから、玉ねぎの栽培の楽しみ方についてまで紹介していきます。
玉ねぎを家庭菜園で育てる醍醐味を味わいたい初心者の人は必見ですよ。
この記事で得られる情報
✅家庭菜園流の玉ねぎ栽培の楽しみ方
1、玉ねぎの育て方【初心者でも】100%成功する栽培のコツとは?
①玉ねぎの種まきのコツ、苗の植え方のコツってあるの?
玉ねぎには、
という大きな問題があります。
野菜づくりのプロであった私の祖父も、
と言っていました。
その言葉のみ聞いていた私は、その理由がわからなかったため、試してみることにしました。
すると、苗を育てるためのプラグトレイにタマネギの種を2~3粒ほどまいて育てようとしていた私が直面したのは、
といった大問題でした。
いろいろ悩んだ結果、私が最終的に辿り着いた栽培方法は、
多粒直まき栽培
という方法でした。
字の通り、種をそのまま畑にまき、一つの植え穴に5~6粒以上の多数の種をまく方法です。
なぜ、この方法が良いのかはのちほど説明します。
②玉ねぎ栽培はマルチをするほうがいいの?
初心者が玉ねぎを育てるにあたって成功しようと思ったら、マルチシートは必須アイテムです。
なにせ、保温、保湿、雑草予防と、かなりの手間を省いてくれます。
玉ねぎ専用の穴あきマルチなども売っていますので、必ず使うべしです。
③玉ねぎの植え付けの間隔って本当に15cmでいいの?
玉ねぎは約15cm間隔で植えるとよく言われます。
実際に、タマネギ専用の穴あきマルチなども15cm間隔で穴が開いていたリします。
と私も不安になったりしましたが、実際に栽培してみると、全く問題ありませんでした。
60cm幅の畝でも、3列くらい植えられるので省スペース野菜で助かります。
④玉ねぎの肥料の追肥のコツは?
❶玉ねぎの肥料は何を使う?
家庭菜園とや自給自足といった言葉に憧れがある人は、
有機無農薬栽培
というものに憧れを持ちますよね?
私もまったく同じです。
しかし、いきなり最初からハードルを上げて無理をすると、大きな失敗を招いてしまいます。
肥料に関しては、初心者の人は、
化成肥料(8-8-8)
といった化学肥料の定番のものから入るのが一番無難です。
8-8-8というのは、野菜の生育に必須の3要素
②リン酸
③カリ
が8%ずつ入っているということです。
つまり程よくバランスのとれた肥料ということです。
❷玉ねぎの追肥はタイミングが大事?
タマネギの追肥の回数は少なくても、タイミングはとっても大事です。
ポイントは、
生育期に追肥する
ということです。
一番寒い厳冬期にはタマネギは成長しませんので、
追肥のタイミング
✅厳冬期を抜けて春を迎える手前
の2回のみの追肥で充分に育ちます。
⑤その他のコツはある?
私は、昨年、種から苗をつくる段階で失敗し、苗の生長がいまいちなままで、畑へ定植してしまいました。
通常、タマネギは
タマネギの定植する時の苗のサイズ
✅太さは、鉛筆くらいの太さ
で定植するのが常識です。
しかし、昨年の私は、長さは10~15cm程度、太さは2~3mm程度のままで定植してしまったのです。
もう不安しかありませでした・・・。
そこで、利用したのが、
透明マルチシート
👇透明マルチシート
【画像】
です。
この透明マルチシートに少し通気口の穴を開けてをトンネルがけし、冬場は保温に努めたのです。
すると、厳冬期でも少しずつ生長していってくれ、5月末には立派なタマネギになっていました。
厳冬期に入る頃に苗が小さい人は絶対に必須アイテムですよ!
と考えるのではなく、葉が枯れたり萎れたりしていないのであれば、保温で解決する場合が多いです。
2、玉ねぎの育て方【初心者でも】100%成功する栽培の楽しみ方とは?
これまではタマネギの育て方について解説してきましたが、ここからは、タマネギ栽培の楽しみ方について解説していきます。
①玉ねぎ栽培の楽しみ方❶|葉タマネギを食べる♪
家庭菜園でタマネギ栽培を楽しむ理由の一つは、あまりスーパーではお目にかかれないものが食べられるという点にあります。
タマネギは、春が訪れる頃に成長を再開し、玉の部分がだんだんと大きくなっていきます。
その過程で、3月~4月頃に「葉タマネギ」という姿で収穫できるのです。
見た目は「長ネギ」です。長ネギのように調理すればいいのですが、タマネギのような甘味があって美味しいです。
もちろん収穫した分だけ、タマネギが減ってしまうわけですが、だからこそ、上で解説しました、
多粒まき
が活躍します。
👇3月21日に収穫した葉タマネギ
👇4月8日に収穫した葉タマネギ
👇4月18日に収穫した葉タマネギ
👇5月5日に収穫した葉タマネギ(もう玉が肥大していっています。)
これだけ収穫しても、植穴にはまだビッシリとタマネギが植わっています。
そして、運悪く苗が育たなかった植穴には、生育の良い苗を植えかえて、最終的に1本の株に仕上げれば良いのです。
まさにロスのない栽培です!
これが、多粒種まき栽培の一番のメリットです!
②玉ねぎ栽培の楽しみ方❷|新タマネギを食べる♪
野菜の種には、だいたい
✅中生(ちゅうせい)→「なかて」と言ったりもします。
✅晩生(ばんせい)→「おくて」と言ったりもします。
といった種まき時期や栽培期間、貯蔵期間によっての分類があります。
タマネギにももちろんあり、早生種をまいた場合は、3月頃から収穫できます。晩生種は、5~6月頃に収穫できます。
✅晩生種は、栽培期間が長いが、貯蔵期間も長め。
などの特徴があり、それらの特徴を上手に利用すると、長期間の自家栽培が楽しめます。
私は、早生種を10%程度、晩生種を90%程度栽培しています。
そして、主にこの早生種のタマネギの取れたての水々しい状態をいただくのが、新タマネギです。
辛味がなく甘くてみずみずしいフレッシュな生タマネギを自分で作って味わえるのは感動です。
③玉ねぎ栽培の楽しみ方❸|貯蔵を楽しむ♪
主に晩生種となりますが、タマネギは保存性が高い野菜です。長いものでは、6カ月くらい保存できるものもあります。
つまり、上手に早生種や晩生種をつくると、毎年3月頃~12月頃までは、タマネギを買う必要がないということです。
3月頃から葉タマネギも味わえますしね。
長期保存するタマネギは、主にヒモで縛ってぶらさげて保存するわけですが、それらを眺めているだけでも、家庭菜園を楽しむ者としては、感慨深いものがあります。
3、まとめ
タマネギの育て方【初心者でも】100%成功するコツと楽しみ方について解説してきました。
私が初心者の人におススメするコツは、
✅マルチシートを必ず張る
✅化成肥料(8-8-8)を使う
✅葉タマネギを食べる
✅生育の悪い穴に生育の良い苗を植えかえる
等々です。
野菜づくりって、楽しいものですが、それなりに労力もいります。
もちろん費用もいります。
だからこそ、出来るだけ成功させたいものですよね。
発芽率の不安のあるタマネギは、種を少量まいて成功を狙うよりは、多粒まきをして数打ちゃ当たるを狙う方が良いと思っています。
私はこの記事で紹介したように、毎年、種を2~3袋買い、ロスを見込んで種を使い切って、フルで愉しんでいます。
もし、関心があればやってみてくださいね。